新橋九段です。
連合が動き出してから、表現の自由に関係する様々な物事に進展がありました。個人的に最も注目しているのは、有識者意見の水増しという急所を突かれて死んだはずだったのにゾンビの如く復活したダウンロード違法化やサイトブロッキングです。
個々の問題点は今後論じていくとして、とりあえず「それだけ強力な対策をとる前にやれることいっぱいあるんじゃない?」と指摘しておこうと思います。
ちなみに、党内に反対意見があるとはいえ、これらの法制化を中心となって進めようとしているのが自民党であることは忘れてはいけません。
さて、そうやっていろいろな進展があると、連合のアカウントや私自身のアカウントに「これについては何かしないんですか?」みたいなことを言ってくる人があります。確認した限りでは、こういうことを言ってくる人はみな連合とは関係のない人たちで、要するにいちゃもんをつけたくて言ってくるというわけです。
「お客様意識」からくるいちゃもん
興味深いのは、彼らがどうも、我々がある話題について動かない(ように見えるだけで実際にはそんなことないんだけど)ことがそのまま我々への批判になると考え、しかもそれを実際に口にしているということです。
表現の自由を守ると豪語したことで当選した政治家が、極めて重大な問題をスルーしたとかであれば批判されるのもやむを得ないでしょう。しかし我々は、あくまでほかに本業を持った人々の私的な集まりであって、この世に無数に存在する表現の自由にかかわる問題のすべてをフォローすることはリソースの限界上当然できません。ましてや、新橋九段個人がそんなことをしようとすれば早晩倒れます。
また、連合の大元のアカウントが動いていないように見えたとしても、参加者個々人はそれぞれでそれぞれの興味関心にかかわる情報を収集し、発言している(よね?)のであって、これらの問題を全く無視しているわけではありません。
連合の参加者はみないい大人なのですから、こちらから「あの問題について論じましょう」とか、「これについて考えましょう」みたいな、小学校の先生じみたことを言うつもりは毛頭ありません。そんなことをするのは参加者にかえって失礼でしょう。
連合は表現の自由を考える人々の繋がり、その土台です。参加者から「こういう情報があるので共有してほしい」とか「こういう仕組みがあれば問題を考えやすくなる」みたいな要望があれば最大限動きます。注目されている問題について知っておくべきことがあればまとめるようなこともできればと思っています。しかし連合はあくまで土台なので、参加者を先導するようなことはしないつもりです。
「お客様意識」から脱しよう
公式サイトにもちらりと書きましたが、我々は有力な候補者へおんぶにだっこという状態から脱しなければいけません。
個人的には、山田太郎氏が、表現の自由の擁護とは真っ向から反する自民党から出馬したにもかかわらず53万票もの得票で当選した原因の1つが、支持者の「お客様意識」ではないかと考えています。
自分では特に何もしないが、自分の要望はかなえてほしい。そういう態度は結局、有力そうな候補への依存に繋がり、それ故にその候補が明らかにおかしな選択をしても、ほかの候補者を探すのも億劫で、その候補へ「否」を突きつけることができずにいろいろと言い訳をして投票することになるのでしょう。
我々が自分から動くことを徹底すれば、このような支離滅裂な態度からも脱することができます。
裏を返せば、連合に対して、参加する気もないのに「あれをしないのか」と言ってしまうのは、自分が自ら動く気のない「お客様」でいることの証左です。
もし、何かの論点が問題だと思うなら、ほかの他人がどういっているかを気にするよりも先に、自分が自分の言葉でその問題を論じるべきでしょう。人にあれこれ注文をつけたってその通りにしてくれるとは限りませんし、であれば自分で論じるほうが問題解決に資するというものです。
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