新橋九段です。今年1月に行われた表現の不自由大賞2021の結果を発表します。有効投票数は61票でした。ご協力ありがとうございました。
では、第6位、というか同率の5位から。
同率5位 国旗毀損罪制定の動き(主に高市早苗)
同率5位 コロナウイルス関連報道に対するバッシング、根拠のない虚報扱いなど(主に河野太郎、二階俊博、岸信夫) それぞれ4票
同率5位に選ばれたのは、自民党議員の弾圧でした。とはいえ、後述する事例よりは目立たなかったようです。コロナに関連するところでは『生命の危険に直結する』という投票理由も見られました。
第4位 ファクトチェックと称する批判者への圧力と虚偽の流布(大阪維新の会) 6票
次に選ばれたのは大阪維新のファクトチェックごっこでした。こちらも、行為としてはかなり「画期的」でしたが、やはり後述する別の維新事案に比べると目立たなかったようです。
第3位 表現の不自由展会場使用許可取り消し(吉村洋文大阪府知事) 14票
というわけでワースト3は大阪府知事でした。第4位と合わせて維新は20票獲得したことになります。不自由展関連の事例だったこともあり『一番悪質』『前代未聞』という評価も聞かれました。また、『普段維新のことを蛇蝎のごとく嫌っている表自界隈でもほぼスルーしている』という指摘も
第2位 オリンピック反対派のプラカード撤去やデモの弾圧など(主にJOCや準備委員会) 16票
第2位は第1位とたった1票の戦いでした。2021年ならではということか、オリンピック案件が選ばれました。またこれに関連して、ノミネートされていないものの主要メディアが総じてオリンピック礼賛に傾いたことを問題視する意見や、反対派へのレッテル張りといったデマ行為が社会を破壊する様を見せられたという指摘もありました。
第1位 歴史修正主義に基づく教科書や塾テキストへの介入(主に山田宏、日本維新の会、文部科学省など) 17票
そして堂々の1位に選ばれたのは、歴史修正主義に基づく弾圧でした。維新、自民、そして歴史修正という日本の表現弾圧のオールスターがそろったようなかたちでした。寄せられた意見の中には教育への介入の危険性を問題視する意見もありました。また、これを書いている最中にも山田宏がポプラ社の出版する百科事典への介入をほのめかすなど、反省の色が全く見られない様子です。
個人的には、オリンピックの問題に票が集まったのが意外だった印象です。オリンピック関連の弾圧は散発的で主体も判然としないことが多かったので票が集まりにくいかと思いましたが、やはり2021年独自の事例だったことが票を集めたのかもしれません。
また、ノミネートとは関係ありませんが、寄せられた意見の中には赤松健が自民党から出馬すること、その彼が「外圧との闘い」を口にしたことを危険視する意見もありました。外圧よりも自民党という内部勢力が表現の自由を破壊していることを考えれば、こうした発言は滑稽ですらあります。しかし、このような妄想が政府の主要な位置を占めることは笑い事ではありません。
今年2022年は参議院選挙の年です。自民維新のような表現弾圧勢力を出来る限り減らすことができるように頑張りましょう。
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