新橋九段です。
『表現の不自由展』の開催準備が本格的になるなか、様々な方法によってその準備が妨害される事案が相次いでいます。東京では右翼の暴力的な脅迫行為により会場が使用不能となり、大阪では会場に予定されていたエル・大阪の使用許可が取り消されることとなりました。
この件に関して、山田太郎は特に何も発言せず、また動いてもいません。再三批判しているように、氏は表現の自由を守る、自民党を内側から変えると公言して出馬・当選したにもかかわらず、自身が所属する自民党、ないしは自民党が主体となる政府が行った弾圧行為を黙認、是認してきました。
このような態度は断じて許されるものではなく、氏には選挙活動時の発言と現在の言動が食い違う理由を説明する責任があると考えます。そこで、氏に対し公開質問状を送付することを計画しています。
以下に、現時点で私が質問すべきと考えている内容を挙げておきます。皆さんには、ほかにも質問すべきことだとか、質問の文言などについてご意見を頂ければと思います。なお、山田太郎の疑義は本件に限らず無数に存在するところですが、今回は『あいちトリエンナーレ』ならびに『表現の不自由展』に関連するものだけに絞ることとします。
皆さんのご意見お待ちしています。
【質問案】
・6月25日から東京で開催される予定だった『表現の不自由展』が延期となったところだが、この件についてどう受け止めるか。また、山田太郎氏がこの件に関して何らかの対応をする計画や予定があるか。
・大阪で開催される予定の『表現の不自由展』が会場としていた大阪府立労働センター(エル・大阪)の施設管理者が施設の使用許可を取り消したと報道され、自民党に所属する西村日加留大阪府議がこの件に働きかけをしたと思われる投稿をインターネット上で行っているところだが、この件に関してどう受け止めるか。また、この件に関して山田太郎氏が何らかの対応をする計画や予定があるか。
・2019年に開催された『あいちトリエンナーレ』内の展示『表現の不自由展・その後』で展示された作品のひとつである『平和の像』(戦時性暴力者、いわゆる従軍慰安婦の姿をかたどった像)について、山田太郎氏は自身のYouTubeチャンネルで公開している動画『【第358回】あいちトリエンナーレ・表現の不自由展~わたしの意見を述べます~【山田太郎のさんちゃんねる】』(以下【第385回】とする)内(再生時間37分ごろ)で、像に関して「一種のプロパガンダが行われたということになります」と発言しているところだが、山田太郎氏は太平洋戦争時の日本による戦時性暴力(いわゆる従軍慰安婦問題)をどのように考えているか。政府は旧日本軍が戦時性暴力に関与したことを認める河野談話を継承しているが、仮に山田太郎氏に政府の立場についての異存がないなら、なぜ『平和の像』が「一種のプロパガンダ」になるのか。
・2019年に開催された『あいちトリエンナーレ』内の展示『表現の不自由展・その後』に関して、菅義偉官房長官(当時)が「補助金交付の決定にあたっては、事実関係を確認、精査して適切に対応したい」と発言した。この件に関して、山田太郎氏は自身のYouTubeチャンネルで公開している動画【第358回】内(再生時間23分ごろ)で「展示の中止は公権力によるものではない」「補助金を出す立場が再検証するというのは当然なので問題ない」という趣旨の発言をしたが、この後に行われた文化庁による補助金不支給の決定などを踏まえた上で、この考えは現在も変わっていないか。また、政府の主張する『事実関係を確認、精査』が表現に圧力をかける口実に過ぎないことが容易に想像されるが、山田太郎氏は当時、あるいは現在、そのように考えなかったのか。
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