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執筆者の写真広く表現の自由を守るオタク連合

菅新内閣は表現の自由弾圧内閣である

 新橋九段です。

 先ごろ、第99代総理大臣となった菅首相による新内閣の顔ぶれが明らかになりました。


 詳しい方が中身を見れば、この内閣は表現の自由を弾圧し続けたきた自民党による弾圧内閣という顔ぶれであることがわかります。表現の自由をさておくとしても、問題ある人間ばかり意図的に選んで閣僚にしたとしか思えない状態です。


 今回はそんな新内閣の顔ぶれを、彼らの過去の不祥事とともに振り返ります。


菅義偉総理大臣

 トップバッターはやはりこの人でしょう。質問にまともに答えず「ご指摘は当たらない」などと壊れたレコーダーのように繰り返す不誠実さはそれだけで政治家にふさわしくありません。

 表現の自由に関連する話題はあまり多くない印象ですが、昨年のあいちトリエンナーレに関連して「補助金交付の決定にあたっては、事実関係を確認、精査して適切に対応したい」と発言。あたかも展示が事実関係を精査しなければならないかのような態度をとったことでその後の脅迫を煽り、かつ文化庁の補助金不交付の先鞭をつける格好となりました。


麻生太郎副総理/財務/金融大臣

 山田太郎以前にはなぜか表現の自由の守り手として理解されていた麻生氏ですが、実際にはゴリゴリの規制派であり、有害コミック運動では「子供向けポルノコミック等対策議員懇話会」の会長を務めていたようです。

 ついでに言うと、「セクハラ罪はない」をはじめとする失言を超越した暴言の問題もあります。政治家以前に人としてどうかと思います。


平沢勝栄復興担当大臣

 氏は松文館事件で有名です。この事件は成人向け漫画がわいせつ物の販売に当たるとして出版社の社長と編集局長、著者が逮捕され前者二名に罰金刑が言い渡された事件ですが、そもそものきっかけは警察OBであった平沢氏の元へ支持者からの投書があったことでした。氏は表現の自由に対し権力の行使を慎重にしなければならない国会議員という立場であったにもかかわらず、警察庁へ投書を転送することで捜査を始めさせました。つまり、さほど緊急性のない事案に対し積極的に権力を行使し弾圧を推し進めたと評価できます。

 なお、氏はほかにも「LGBTの人ばかりになったら国が滅びる」といった趣旨の発言をするなど、問題が多い人物です。


河野太郎行政改革/沖縄・北方担当大臣

 河野氏はやはりTwitter上での振る舞いが問題でしょう。自身のアカウントで公的な発言を繰り返しながら、少しでも批判されるとアカウントをブロックし情報へのアクセスを遮断するのは問題です。公的な情報を流すのであれば、ミュート機能を使用するなどブロックは最小限にとどめるべきでしょう。

 ついでに言うと、外務大臣時代に記者会見で質問を無視し「次の質問を」と連呼したことで批判された過去もあります。また、防衛相時代には文官であるにも関わらず迷彩服を着て軍用機に搭乗し、それをTwitterに投稿するなど距離感を弁えない言動を繰り返していました。


平井卓也デジタル改革担当大臣

 平井氏は四国新聞の経営者一族の出身です。四国新聞は日本会議系の県議と共同して香川県のゲーム規制条例を強く推し進めたことで知られています。この条例は内容もさることながら、制定過程の不透明さが強く批判されています。このような人物が「デジタル改革担当」ということに強烈な嫌な予感を覚えます。

 さらに、氏はニコニコ動画の主催した党首討論会で「黙れ、ばばあ!」などと誹謗中傷を書き込んだり、国会審議中にワニの動画を見てさぼったりもしていました。ずいぶんデジタルに「詳しい」ようです。


もっといる問題人物たち

 表現の自由から少し目を離してみると、さらに問題のある人物が大量に見つかります。


 武田良太総務相は政治資金から1500万円近い額を飲食に拠出していたことをしんぶん赤旗が報じています。金がらみの問題は非常に例が多く、茂木敏充外務大臣は公選法で禁じられている寄付行為の疑惑が複数回持ち上がっていますし、田村憲久厚生労働大臣はかつて選挙違反事件で取り調べを受けた徳洲会グループの幹部と会食をしており関係が疑われていました。井上信治万博・消費者・科学技術担当大臣は迂回献金と公選法違反が、橋本聖子五輪・女性活躍担当大臣は農水省の補助金の対象となった企業から献金を受けていたことが、西村康稔経済再生担当大臣はIRに関連してスロット製造企業から献金を受けていたことなどが問題となっています。いや本当に多いな……。


 言動に問題がある人物も大勢います。まともな会話が成立していない小泉進次郎環境大臣は言わずもがな、加藤勝信官房長官・拉致問題担当大臣は厚労相時代検査抑制の大きな原因となった「4日以上発熱が続く場合」という基準を大きく広めながら批判されると「誤解」と切って捨てました。上川陽子法務大臣は大雨災害の中で開催された「赤坂自民亭」に出席しその翌日に再審請求者を含む7名の死刑執行を行っています。坂本哲志一億総活躍・少子化・地方創生担当大臣はいわゆる「年越し派遣村」について「本当にまじめに働こうとしている人たちが集まっているのかという気もした」などと発言したり、豪雨災害対応の審議中に無関係な本を持ち込み読書をするなどしていました。そして萩生田光一文部科学大臣は英語民間試験の活用に関して「身の丈に合わせてがんばって」などと発言し、教育を愚弄し続けています。


 わりと軽い気持ちで始めたまとめですが、首相を含め21名いる閣僚のうちぱっと調べただけで問題が出てくる人間が16名、約4分の3近くいるというのは前代未聞です。史上最悪と言われた安倍政権を超えるつもりなのでしょうか。

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